WindowsでOpenSTFをそのまま実行するときはビルド作業(コンパイル・リンク)は不要ですが、
ソースコードを修正してビルドするには、
開発環境をインストールしたのち以下を行ってください。
コマンドラインでの開発環境については[11]を参考にしてください。
Windows+VC++環境ではコマンドプロンプトを起動してOpenSTFフォルダに移動した後、
以下のコマンドを実行してください。
> cd sol
> nmake.exe clean
> nmake.exe CPU版計算プログラム(ost.exe)が作成されます
> cd ..\post
> nmake.exe clean
> nmake.exe ポスト処理プログラム(ost_post.exe)が作成されます
> cd ..\mpi
> nmake.exe clean
> nmake.exe MPI対応CPU版計算プログラム(ost_mpi.exe)が作成されます
> cd ..\cuda
> nmake.exe clean
> nmake.exe GPU版計算プログラム(ost_cuda.exe)が作成されます
> cd ..\cuda_mpi
> nmake.exe clean
> nmake.exe MPI対応GPU版計算プログラム(ost_cuda_mpi.exe)が作成されます
> cd ..
Linux+gcc環境ではコマンドラインでOpenSTFフォルダに移動した後、
以下のコマンドを実行して下さい。
$ cd sol
$ mv Makefile_gcc Makefile
$ make clean
$ make CPU版計算プログラム(ost)が作成されます
$ cd ../post
$ mv Makefile_gcc Makefile
$ make clean
$ make ポスト処理プログラム(ost_post)が作成されます
$ cd ../mpi
$ mv Makefile_mpicc Makefile
$ make clean
$ make MPI対応CPU版計算プログラム(ost_mpi)が作成されます
$ cd ../cuda
$ mv Makefile_linux Makefile
$ make clean
$ make GPU版計算プログラム(ost_cuda)が作成されます
$ cd ../cuda_mpi
$ mv Makefile_linux Makefile
$ make clean
$ make MPI対応GPU版計算プログラム(ost_cuda_mpi)が作成されます
$ cd ..
プログラムの構成(ソースコードの依存関係)は図4-5-1のようになっています。
sol/を変更したときはmpi/,cuda/,cuda_mpi/,post/もmake(再コンパイル)してください。
mpi/を変更したときはcuda_mpi/もmakeしてください。
cuda/を変更したときはcuda_mpi/もmakeしてください。
特殊な環境のために以下のコンパイルオプションを用意しています。
これらを変更するときは sol/, mpi/, cuda/, cuda_mpi/, post/ にあるMakefileをすべて変更して再コンパイルしてください。
通常の環境では使用しないので既定値ではすべてOFFになっています。
D_ID16, D_ID32, D_ID64
物性値の種類を既定値の256種類以上にするときONにしてください。
それぞれ上限数が216,231,263になります。
それに合わせて必要メモリーも増えます。
D_DOUBLE
倍精度で計算するときONにしてください。
必要メモリーが2倍になります。
単精度でも精度よく計算できるので通常使用しません。